第13回広島児童青年精神医学研究会

日時 ; 2012年3月10日(土) 午後4時-午後6時
場所 ; ホテル JAL CITY 広島 「ペガサスの間」

会費 ; 医師 1000円 学生・コメディカル 500円

 

【症例検討会】
症 例 提 示:広島県立障害者療育支援センター 長島智子先生
スーパーバイズ:北海道大学大学院教育研究科 教授 田中康雄先生

 

 

日時 ; 2012年3月10日(土) 午後6時30分-午後8時
場所 ; ホテル JAL CITY 広島 「シリウスの間」

会費 ; 医師 1000円

座長 ; 広島市こども療育センター発達支援部長 大澤多美子先生

 

【講演】
講師:広島県立障害者療育支援センター わかば療育園 園長 河野政樹先生

「非定型抗精神病薬の臨床経験を通じて」

 

【特別講演】

講師:北海道大学大学院教育研究科 教授 田中康雄先生

「子どもと家族への支援を考える」

 

今年度最終回のはすかっぷは,スペシャルな研究会となりました。

 

まず,講演会の前に症例検討会を開催。

 

症例提示は広島県立障害者療育支援センターの長島智子先生。

 

スーパーバイザーとして,北海道大学大学院教育研究科教授の田中康雄先生にお越しいただきました。

 

家庭や学校のなかで難しさを抱える中学生のケース。

 

育ちの途中にあるこどもやその家族に会うとき,どんなところに焦点を当て,どんな想像をめぐらし,どんなふうに介入方針を考えるか…,

 

ひとつのケースについて細かくコメントいただく中で,そういった「ケースの見立て」について幅広い視点を教えていただくことができました。

 

大切なことを私たちにご指導くださった田中先生,そして貴重な症例を準備してくださった長島先生,ありがとうございました。

 

 

 

引き続いて,講演会に移りました。

 

講演会は豪華2本立て。

 

まずは,はすかっぷの顧問をお引き受けたいただいている河野政樹先生に「非定型抗精神病薬の臨床経験を通じて」というタイトルでご講演いただきました。

 

療育的関わりやカウンセリング的対応と並行して,さまざまな支援方法のひとつとしての薬物療法の位置づけ,そして適切な薬物療法がことばの発達を促すこともあるというご経験など,実践的で興味深いお話をたくさん聞かせていただくことができました。

 

河野先生,ありがとうございました。


次は,田中康雄先生の特別講演です。

 

「子どもと家族への支援を考える」というタイトルでご講演いただきました。

 

発達障害の範疇に入ると思われるこどもたちがこれほどまで増加している理由や診断のありかたについての先生のお考え,育児に対して社会が関心をもつことの重要性,こどもに関わるときの基本的姿勢,親御さんや教育者などこどもを育てる人たちがねぎらわれることの大切さ,などなど60分のなかに大事なメッセージを豊富に詰め込んで,熱い思いとともに私たちに伝えてくださいました。

 

 


参加者それぞれが,今後こども支援・育児支援に取り組むうえで必要な知識や考えかた,そして意欲やエネルギーもしっかり受け取ることができたのではないかと思います。

 

田中先生,ありがとうございました。

 

そして,お忙しいなか座長を快くお引き受けくださった大澤多美子先生,本当にありがとうございました。